【活動報告】広島県立福山明王台高等学校の皆さんが企業訪問に来てくれました

2025年10月1日、広島県立福山明王台高等学校の2年生5名が、企業訪問プログラムの一環として訪問してくれました。

今回は「いじめ問題の議論」を目的に来てくれましたが、単なる職場見学に留まらず、私どもが大切にしている「正解のない問いへの向き合い方」を体感してもらい、ケーススタディを用いた対話型ワークショップも実施しました。

複雑な人間関係を読み解く「多角的な視点」

前半のワークショップでは、ある学校生活での葛藤をテーマに「誰が悪いのか」「なぜすれ違いが起きたのか」を議論し、ホワイトボードが埋め尽されるほどの書き込みとなりました。
生徒の皆さんの考察は非常に深く鋭いものでした。

  • 「ルールを重視するAさん」
  • 「周囲との調和を重んじるBさん」
  • 「客観的に見守るCさん」
  • 「指導に悩む先生や、見守る保護者」

などのそれぞれの立場から、その背景にある「家庭の環境」や「孤独感」までを汲み取ろうとする皆さんの姿勢と、現実を深く探究しようとする熱意に我々も驚かされました。

チーム議論で見えた「対話の力」

後半ではチームに分かれ、より少人数で密度の濃い対話を行いました。
最初は「誰が正しいか」という議論から始まりましたが、次第に「自分だったらこの状況で何ができるか」という主体的な問いへと変化していきました。
「正論だけでは解決しないこともある」「相手の背景を知ることが最初の一歩」といった彼らの言葉からは、これから社会に出ていく若者たちの頼もしさを感じることができました。

訪問を終えて

福山明王台高等学校の皆さんの真剣かつ柔軟な思考力に触れ、私たちにとっても非常に刺激的な一日となりました。今回の体験が、皆さんのこれからの進路選択や、豊かな人間関係を築く上での一助となれば幸いです。
ただ、今回皆さんとお話したことは、いじめ問題のまだほんの一部にすぎません。そして、日々新しい問題が出てくるでしょう。
それでも今回探究していった「多角的に背景を知ろうとすること」「状況をどうやって変えられるか」を常に考える事ができれば、現状に変化が起きるかもしれません。
今回の訪問でそのヒントを掴んだ皆さんが、地元に戻られてからもその姿勢を大切に、周囲を巻き込み、導いてくれる存在となることを心から願っています。